https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200203/k10012270121000.html


バッタ大量発生 食料を食い荒らす アフリカ東部
2020年2月3日 5時49分

アフリカ東部では、バッタが大量に発生して農作物を食い荒らす被害が広がり、国連は、人道危機を引き起こすおそれがあると警告しています。
FAO=国連食糧農業機関の発表によりますと、ケニアやソマリア、それにエチオピアなどのアフリカ東部では、先月から害虫のサバクトビバッタが大量に発生して農作物や牧草を食い荒らす被害が相次ぎ、この地域の1200万人が影響を受けるおそれがあるとしています。

このうちケニアでは、この70年間で最悪の被害となっていて、映像では、空が黒く覆われるほどバッタが大量に発生している様子がわかります。

現地では、被害が深刻な地域で上空から農薬を散布し、バッタの駆除に追われています。

サバクトビバッタは、小さな群れでも1日で3万5000人分に相当する食料を食い荒らすことができるということで、今後、繁殖が進めば被害がさらに深刻化することが懸念されます。

産業の乏しいアフリカ東部では多くの人々が農業で生計を立てていて、FAOでは、食料不足などによる人道危機を引き起こすおそれがあると警告しています。


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200203/K10012270121_2002030530_2002030549_01_02.jpg