首都直下地震などで想定される大規模な断水に備えて、東京都は全国各地の都市や県と互いに協力する覚書を結んでいてこのほど広島市とも締結しました。

去年10月の台風19号で東京・奥多摩町では水道管が損傷して町内のほぼ全域で断水し、都が所有する給水車だけでは間に合わず、ほかの自治体や民間から給水車を派遣してもらいました。
こうした大規模な断水は首都直下地震などでも起きると懸念されていて、都は、これまでに全国各地の都市や県と互いに協力する覚書を結んできました。
このほど広島市とも締結し、東京都と広島市の水道事業のトップがサインしました。
覚書では、互いに給水車を派遣したり壊れた水道管の復旧工事を行ったりするほか、復旧に必要な物資の提供を行うことなどが盛り込まれています。
東京都水道局の中嶋正宏局長は「首都直下地震が起きると広域的な被害が予想され、都だけでは対応に限界がある。有事の時の態勢を確保したい」と話していました。

02月10日 06時30分
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20200210/1000043795.html