2/12(水) 11:35配信
ニッポン放送

ニッポン放送「ザ・フォーカス」(2月11日放送)に中央大学法科大学院教授・弁護士の野村修也が出演。新型肺炎の死者1,000人超という中国政府発表について解説した。

・新型肺炎、中国の死者1,000人を超える

中国政府の発表によると、新型コロナウイルスによる肺炎での死者は前日に比べて108人増え、1,016人に達したことがわかった。亡くなった人の数が前日と比べて100人以上増えたのは初めてで、感染者も4万2638人に上っている。依然として事態の悪化に歯止めがかかっていない。

森田耕次解説委員)11日午後入ってきた情報で、湖北省武漢市から日本政府のチャーター機で帰国した日本人男性2人が新たに新型コロナウイルスに感染しているのを確認したと厚生労働省が発表しました。この2人は帰国直後の検査では陰性でしたが、その後発症し、再検査で陽性と判定されました。2人の男性のうち、40代の男性はチャーター機の第2便で帰国し、お子さんと一緒だったためにその後自宅で待機していたということです。もう1人は50代の男性で、第1便で帰国し、千葉県のホテルに滞在していました。

野村)いろいろな方がいろいろなルートから感染されているので、それをしっかりと確認していって、どこに感染の可能性があるのかをしっかりと見極めなければいけません。他方、この状況になるとかなりの確率で国内でも感染する可能性があるということも前提に、いろいろな対応策も考えなければいけない時期にきているのだと思います。


・外国船籍「ダイヤモンド・プリンセス」は日本政府がコントロールできない

森田)「ダイヤモンド・プリンセス」の集団感染ですが、厚生労働省は10日、65人の感染が新たに確認されたことを発表して、これでクルーズ船では検査したのべ439人のうち135人の感染が判明したということで、なかなか感染の拡大が止まらない事態になっています。船のなかで待機しているおよそ3,600人の健康状態については厚生労働省が経過観察していまして、終わるのは19日以降になる見通しです。国内で感染が広がらないように、下船の際に全員の検査をすることも検討しているということです。

野村)勘違いされている方がいるのですが、基本的には検疫法という法律があって、しっかりと検疫をしないと船から上陸させることはできないというルールになっていて、しかもあの船は日本の船ではありませんので、船内は外国なのですよ。ですから、日本政府がコントロールできる状況ではないので、日本のやり方が後手に回っているというご意見がありますが、なかに入って掃除をしたりということが日本政府にできるわけではないのです。日本政府がいまやっているのは検疫で、その検疫が終わっていないので留め置いていたという状況なのです。

森田)薬が足りないから持って行くということは可能なのでしょうけれども。

野村)それは人道的な配慮からいろいろなお手伝いをすることができますし、もちろん外国船籍の船であっても寄港地で食料提供などはできますから、そういう形での対応策はしていますが、あの船のなかの人たちをどうするかというのは法律に基づいて、検疫が終わるか終わらないかというところで判断しているのです。

(以下略 ソースにてご確認ください)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200212-00000003-nshaberu-int