新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今月21日から札幌市などで開かれる予定だった知的障害のある人たちのスポーツの国内大会、「スペシャルオリンピックス日本」の冬季大会が中止されることになりました。

「スペシャルオリンピックス日本」の冬季大会は、今月21日から3日間、札幌市や江別市などで開かれる予定でしたが、主催団体によりますと17日、中止を決めたということです。

理由について団体は、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、関係者が全国から公共交通機関を使って参加するため移動の際に感染のリスクがあることや、出場選手の中にはみずからの感染予防を徹底するのが難しい人がいることなどから、安全を確保することが困難だと判断したとしています。

「スペシャルオリンピックス」の国内の冬季大会は、4年に1度開かれていて、今回はおよそ650人の選手が参加して、北海道で初めて開催される予定でした。

団体の担当者は、「感染予防を周知しても、知的障害の程度によっては徹底が難しいほか、大会では喜びを分かち合うため、選手がゴールをする際にコーチやボランティアとハイタッチやハグをする慣例もあって、中止を判断するに至った。北海道で2例目の感染者が発生したうえ、東京マラソンの規模も縮小される中、やむをえなかった」と話しています。
【モンゴル アーチェリー代表チーム 愛知でのキャンプ中止】一方、モンゴルのアーチェリー代表チームは、東京オリンピックに向けて19日から愛知県岡崎市で行う予定だった強化キャンプを中止することになりました。

モンゴルのアーチェリー代表チームは、東京オリンピックに向けて19日から来月7日まで岡崎市で強化キャンプを行う予定で、期間中は地元の中学生との交流なども予定していました。

しかし、岡崎市によりますと、17日、モンゴルのアーチェリー協会から渡航を中止するという文書が届いたということです。

これは、モンゴル政府から新型コロナウイルスの感染が世界的に広がる中、各競技団体に対し、アジアで行われる大会や練習には参加しないよう求める通知を受けた対応だということです。

岡崎市スポーツ振興課の鍋田志郎課長は、「中止の判断は残念だが、やむをえない。7月に予定されている大会の直前合宿は、今のところ行われる予定なので、引き続き支援していきたい」と話しています。

2020/02/18 12:09
https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10012290351_20200218.html