新型コロナウイルスの感染拡大を受け、川崎市の福田紀彦市長は十八日、定例会見で「感染は県内発生早期で、イベントの自粛や制限は必要ない」との考えを示した。一方で、高齢者や持病がある人は感染すると重症化する恐れが高いことから「不要不急の外出は避けるように呼び掛ける」とも述べた。 (大平樹)


 市消防局は二十二日、川崎区の市スポーツ・文化総合センター(カルッツかわさき)で、消防音楽隊の定期演奏会を予定通り開く。約千五百人の来場者が見込まれ、中には高齢者が多いことから、体調がすぐれない人は来場しないように連絡する。会場にはマスクと消毒液を用意するが、マスクの持参も呼び掛ける。


 福田市長は、市が七日、感染症に詳しい岡部信彦・市健康安全研究所長による解説動画を動画サイト「ユーチューブ」上に公開したことを紹介し、「正しい知識を持って自らを守るためにもぜひ見てほしい」とPRした。記者会見前の時点で、約八万三千件のアクセスがあったという。


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 市は十八日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催。十七日正午までに、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗っていた患者十七人を、市内の複数の医療機関で受け入れたことを明らかにした。


 また、市が十日に各区役所に設置した電話相談窓口「帰国者・接触者相談センター」には、これまでに計四十三件の相談があったという。

全文はソース元で
2020年2月19日
https://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/202002/CK2020021902000139.html