https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200219-07131552-bloom_st-bus_all
インド政府は新型コロナウイルス感染の中心となり封鎖された中国湖北省武漢市に取り残されたインド国民を救出するためエア・インディア機を派遣した。
機長のカマル・モハン氏には世界の終わりを描いた映画のセットに足を踏み入れたとしか思えなかった。

「恐ろしかった」とモハン氏は17日のインタビューで語った。
「巨大な空港に人っ子一人いない状況を見て、どこかからゾンビが出てくるんじゃないかと思った」そうだ。

エア・インディアはインド人約600人を帰国させるため、423人乗りのボーイング747を2機、1月31日と2月1日に武漢に送り込んだ。
昨年は2000万人の旅客が利用した武漢空港には人影もなく、避難を手助けする職員3人がいたのみだったと、チーフ客室乗務員のチャンダー・プラカシュ氏が話した。

同氏によると、エア・インディアの乗務員は手袋を3枚重ね、宇宙服のような防護服を重ね着しなければならなかった。
「感染しないための着方と脱ぎ方について特別な指示があった」という。