https://www.sankei.com/economy/news/200220/ecn2002200028-n1.html


ホンダ10代目「アコード」21日に国内発売 生産はタイに集約
2020.2.20 15:49


 ホンダは20日、日本で7年ぶり全面改良となるセダン「アコード」を21日に発売すると発表した。昭和51年のデビュー以来、日本から世界へ輸出してきたが、10代目の今回、生産をタイに集中し日本に輸入する形に切り替える。日本のセダン市場縮小と世界規模の生産効率化を踏まえた結果という。東京都内での発表会で寺谷公良執行役員は「タイ工場は日本と変わらない品質レベルになった。セダン、アコードでなければならないという方にも自信を持って提供できる」と強調した。


 タイでは1996年からアコードを生産していた。

 価格は465万円。約2年半前から販売している北米などでは複数グレードがあるが、日本はルーフや高級内装などを備えた最上級モデルに一本化した。

 10代目は車台や内外装、走行機能などすべてを見直す中で、若者獲得も目指して「かっこいいデザイン」を追求。内装は「コンサートホールをイメージした」という。室内やトランクをセダントップクラスの広さとするなど使い勝手もこだわった。日本モデルの駆動装置は先代に引き続き2モーターのハイブリッドのみ。衝突回避ブレーキなど先進安全機能はフル装備した。


 アコードは120カ国超で累計2千万台販売されてきた。日本では、かつて年最大15万台を販売したが、近年は数千台。一方、北米では日本同様にセダン離れがいわれながらも、昨年は25万台以上売れている。

 寺谷氏は日本のセダン市場について「底打ちしており、アコードも確実な需要が見込める」と分析。「新しい方も取り込み、ホンダブランドを象徴するセダンのコアモデルの存在意義を高める」として日本で年3600台の目標を示した。


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