死亡女性、発熱1週間後に搬送 厚労省「最善尽くした」
松浦祐子、三上元
2020/2/20 21:21 有料記事
乗客の下船が続く大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号=2020年2月20日午前10時45分、横浜市の大黒ふ頭、朝日新聞社ヘリから、山本裕之撮影
乗客の下船が続く大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号=2020年2月20日午前10時48分、横浜市の大黒ふ頭、朝日新聞社ヘリから、山本裕之撮影
 大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の乗客は、新型コロナウイルスで重症化しやすい高齢者が多く、感染拡大はより深刻になりやすい側面があった。乗客2人の死。脅威を軽く見ていなかったか。
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 厚生労働省によると、亡くなった東京都の80代女性は5日に熱があった。船内で集団感染が発覚し、感染防止策が始まったその日だ。女性は翌6日に医師の診察を受けたものの、ウイルス検査や病院への搬送までに1週間あいた。
 もっと早く対処できたのではないか。厚労省が急きょ開いた20日午後の会見で担当者は、「迅速に搬送し、最善の努力を尽くしてきた」と否定。だが女性を6日に診た医師の判断やその後の診療状況については、「現時点で伝えられる情報がない」と繰り返すにとどまった


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