2/25(火) 7:00配信
朝日新聞デジタル

 クレジットカードの1回あたりの支払額を一定に抑えるリボルビング払いで、トラブルが急増している。全国の消費生活センターへの2018年度の相談は2403件で、5年前の2倍に増えた。支払いが「楽」「あんしん」「マイペース」などの宣伝に乗ったり、ポイント還元のキャンペーンに応募したり。利用者が意識せずに申し込むケースが目立つ。

 大阪府の30代女性は1月、カード会社の請求書に驚いた。前月に10万円超の買い物をしたのに請求額は3万円弱。確認すると、店頭で一括払いにしたつもりだったが、請求時に月3万円の支払いとなる自動リボ契約のカードだった。手数料が実質年率15%かかる。

 約2年半前、数千円分のポイント還元にひかれてカードを作った。1回払いの利用分も分割される自動リボにした覚えはないが、ほとんど使わないカードなので気づかなかったという。

 1月上旬にカード会社へ連絡し、1月分も含めて支払残額をすべて返済。それでも1月分の手数料が上乗せされた。カード会社は「リボ設定をしている状態でカードを使った1月分は手数料がかかる」というが、納得できなかった。

 昨年10〜12月に計約30万円分利用し、その間に払った手数料は1万円ほどに。「自動リボとは思わなかった。作るときに見落としたがひどいしくみ」と憤る。

 リボ払いは利用者が自ら申し込む。ただ、最近目立つのが、いつの間にか設定し、請求時に気づくトラブル。カード会社は近年、手数料の低い電子マネーや「○○ペイ」などのスマホ決済との競争が激しい。利用残高に高率の手数料を課せるリボはカード会社の貴重な収益源となっている。

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