「2月の数字ははるかに悪い可能性が高い」とUBSのアーキュリ氏
中国の1月のスマートフォン出荷台数は前年同月比37%減−政府統計

米アップルの中国での「iPhone(アイフォーン)」販売は新型コロナウイルスの感染拡大が始まった1月に減少した。政府統計の分析で24日明らかになった。


  中国の公式なデータに基づくUBSの調査リポートによると、アイフォーンの需要は前月比28%減。この時期としては例年より大幅な落ち込みとなる。

  UBSのアナリスト、ティモシー・アーキュリ氏はリポートで「新型ウイルスの感染拡大に伴う供給と需要の両方の問題で2月の数字ははるかに悪い可能性が高い」と分析した。


  アップルは17日、新型ウイルス感染拡大に伴う業務の遅れや需要減少を理由に1−3月期の売上高ガイダンスを達成できない見通しを明らかにした。 同社は中国本土に展開する42の実店舗全てを閉鎖したが、現在は営業再開が始まりつつある。



  アーキュリ氏によると、状況が流動的なためアップルは新たな売上高見通しを示していない。4−6月期の回復ペースは「需要面に一段と左右されるが、それは予想がかなり難しい」という。

  工業情報省傘下の中国情報通信研究院の統計によると、中国での1月のスマートフォン出荷台数は前年同月比37%減少。アーキュリ氏によると、同時期のアイフォーン販売は通商摩擦の影響を受けた前年との比較で、オンラインストアの貢献もあり、5%増加した。

原題:Apple’s China IPhone Sales Dropped in January as Virus Emerged(抜粋)

2020年2月25日 10:05 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-02-24/Q68A6IT0AFB401