SNS上の真偽不明な情報に注意

http://www3.nhk.or.jp/lnews/shutoken/20200226/1000044635.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

新型コロナウイルスの感染が広がる中、SNS上では対処法などをめぐって根拠が不確かな情報が広がっています。
専門家はこうした情報をうのみにせず、国や研究機関が公表している情報を確認するなどして
冷静に対応するよう呼びかけています。

「今回のコロナウイルスは非常に熱に弱いことがわかりました」
「感染を防止するために、より多くの湯を飲むように伝えてください」
これらは今、SNSで広がっている投稿の1つです。
不特定多数の相手に転送するよう求める「チェーンメール」とみられています。

SNS上では「3つのグループLINEで流れてきた」「チェーンメールみたいのまわってきたわ。うさんくささ」
などとして、送られてきた文面の画像をそのまま投稿している人もいます。
新型コロナウイルスが熱に弱いという情報は複数出回っていて、この中には
「ウイルスは26度から27度の温度で殺せる」とか「ウイルスは太陽にさらされると完全に消えます」
「生姜、ニンニク、唐辛子、コショウをたくさん食べると良い」などといったものもあります。

このほか、特定の食材や空気清浄機がウイルスに効果があるなどといった、
根拠が不確かなさまざまな情報が出回っています。
こうした情報の信ぴょう性について、感染予防が専門の医師や看護師などで作る学会の理事長で
東京慈恵会医科大学の吉田正樹教授は「一般的にウイルスは熱に弱いが、
お湯として飲める程度の温度では感染を防ぐことはできない。また、
特定の食材などで新型コロナウイルスが死滅するというデータも存在しない」と指摘しています。

その上で、こうした情報をうのみにせず、厚生労働省や国立感染症研究所など
信頼できる機関が公表している情報を確認するなどして、冷静に対応するよう呼びかけています。

02/26 19:28