マスクと高額商品、最高9千円前後で抱き合わせ販売…「コクミンドラッグ」謝罪 : 経済 : ニュース : 読売新聞オンライン
2020/02/27 12:51
 新型コロナウイルスの感染拡大でマスクが品薄状態となるなか、全国で192店舗を展開するドラッグストア「コクミンドラッグ」の一部店舗が、マスクを高額商品とセットで販売していたことがわかった。運営会社のコクミン(大阪市)は不適切だったとして抱き合わせ販売を中止した。

 コクミンによると、2月以降、16店舗でマスクを買い求める客に、熱冷ましの冷却シートや栄養ドリンクなどと抱き合わせる形で販売していた。通常のマスクは1箱500円前後だが、最高で9000円前後で売っていたケースもあったという。

 コクミンは、ホームページ上で「誤解を招く恐れのある販売方法を行っていた」とのコメントを出した。広報担当者は取材に、「マスクを購入するお客様に対し、早期治療を目的に栄養ドリンクなども合わせて紹介していく方針を各店舗に示していたが、一部で判断ミスがあった。指導不足で反省している」と釈明した。弁護士らを交えた調査委員会を設置し、原因究明を進めるという。

 公正取引委員会は、「需給が逼迫ひっぱくしている状態で抱き合わせ販売をすることは、独占禁止法上、問題となり得る」との認識を示している。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20200227-OYT1T50196/


公取委/マスク「抱き合わせ販売」禁止要請 | 流通ニュース
公正取引委員会は2月27日、新型コロナウイルスに関連した感染症の発生に伴うマスク等の抱き合わせ販売に係る要請を発表した。

今般の新型コロナウイルスに関連した感染症の発生に伴うマスクなどの衛生用品の供給不足を背景に、マスクなどの衛生用品の販売を行う一部の販売事業者がマスクに他の商品を抱き合わせて販売していたとの報道があったことを受けたもの。

公取委は、該当事業者が所属する関係業界団体に対して、商品の供給が不足しており、該当商品に代わる商品が存在しない状況の下で行われる抱き合わせ販売は、独占禁止法が禁止する不公正な取引方法(抱き合わせ販売等)につながるおそれがあることから、今後、同様の行為を行わないよう会員企業へ周知することを要請した。
https://www.ryutsuu.biz/government/m022840.html