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カーブスHD、全2000店以上を一斉休業 8日から

フィットネスジムを運営するカーブスホールディングス(HD)は3日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国内に2000以上ある全店舗を8〜15日の期間に一斉休業すると発表した。持病がある利用者など感染後に重症化するリスクが高い会員には3月中の利用を控えてもらう。従業員や利用者の感染予防も徹底し、対策を強化する。

政府の対応策などを受けて休業を決めた。カーブスHDは2019年11月末時点で国内に2008店を展開しており、86万人の会員がいる。ホームページや店舗での掲示を通じて一斉休業を知らせている。休業期間中の会費は日割りで利用者に返金する。利用者への案内に時間がかかるため、8日からの休業とした。

同社では2日から、20年3月末時点で80歳以上の利用者や、糖尿病の治療を受けている利用者などに3月中の来店を控えてもらうように案内している。厚生労働省の基準をもとに医師と相談し、休会を勧める会員の基準を決めた。

従業員や会員の店内での感染予防も強化する。2日からは利用者の運動をサポートする際、インストラクターが体に触れないようにした。従業員には30分ごとに手指を消毒させているほか、会員にも体調が優れない場合は利用を控えてもらうよう呼びかけている。

カーブスHDは2日に東証1部に上場した。現時点では2020年8月期業績への影響はないとしている。

2020年3月3日 16:10 日経