手指には絶対NG。ゴム手袋をつけ、水で薄めてスプレーボトルに入れて使おう

新型コロナウイルスの危険性が叫ばれ続けている現在。多くの企業でテレワークが導入され、数多くのイベントが開催中止ないしは無観客開催となっており、混乱はまだ収まりそうにない。
現時点で感染ルートは他者のくしゃみ、咳、つばを口や鼻から吸い込む飛沫感染、ウイルスのついた手で口を拭ったなどの接触感染の2つが考えられている。前者の拡大対策は、風邪やウイルス感染症の疑いがある人がマスクを使うこと。後者の拡大対策はこまめな手洗い&うがい、普段からの健康管理(免疫力を高めること)、屋内では適度な湿度を保つ(50〜60%が好ましい)ことが重要だ。
さらに感染しない・させないように行動すべく、人の多い空間の手すり、ドアノブ、壁、PCのキーボードなどの殺菌を行うためには、「ハイター」「キッチンハイター」などの漂白剤を活用しよう。これらの塩素系漂白剤の主成分は次亜塩素酸ナトリウムであり、強い殺菌力を持つし、小売店舗で消毒液が入手しにくい状況にあっても、まだ比較的手に入りやすい。
次亜塩素酸ナトリウムは、いままでにもインフルエンザウイルスやノロウイルスが流行したときに、調理器具や日用品、トイレ、浴槽などの殺菌に使われてきた。此度の新型コロナウイルスの流行においても塩素系漂白剤は効果的だとされている。

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ただし強いアルカリ性を持つ液体ゆえに、扱いには細心の注意が必要だ。「混ぜるな危険」を代表する薬剤であり、酸性洗剤と混ぜると塩素ガスが発生してしまう。また手指などの洗浄には絶対に使わないこと。効果が強すぎて皮膚に大きなダメージを与えてしまうので、作業時にはゴム手袋を着用しよう。
使用の際には必ず水で希釈すること。ドアノブやガジェットの表面などを殺菌するために使うなら、次亜塩素酸ナトリウム0.02%(200ppm)の希釈液が適している。具体的には「ハイター」「キッチンハイター」を500mlのペットボトルの蓋の約半分(2ml)だけ入れ、空いたペットボトルに流し入れ、さらに水を流し込んで500mlぶんの0.02%希釈液を作ろう。
また金属を腐食させる作用があるため、希釈液で殺菌したあとは水拭きすることもお忘れなく。
希釈液を持ち歩くときは、香水用のアトマイザーやコンパクトな霧吹きボトルに入れよう。自宅で使うときは、100円均一ショップで売っている、ペットボトル用スプレーノズルと合わせよう。
0.02%(200ppm)の希釈液はだいたい1週間で効果がなくなるが、太陽光や温度の変化で効果が薄れやすいため、持ち運ぶ際は2〜3日おきに希釈液を作り直すといいだろう。

参考:花王「「ハイター」「キッチンハイター」をうすめた液を手指などの消毒に使ってもいいの?」
https://www.kao.com/jp/soudan/topics/topics_110.html
参考:花王「次亜塩素酸ナトリウムを含む花王の塩素系漂白剤について教えて?」
https://www.kao.com/jp/soudan/topics/topics_083.html
参考:花王「介護現場の用語集 次亜塩素酸ナトリウム」
https://pro.kao.com/jp/medical-kaigo/glossary/s/012/

ソース/FINDERS
https://finders.me/articles.php?id=1733