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2020/03/08(日) 13:21:58.57ID:Xk6zdPrG9「ついに福島でも感染者が出た…」。県内で初の新型コロナウイルス感染者が確認された七日、県民に動揺が広がった。子育て中の親は「感染者が増えれば外出できなくなる」と懸念を示した。世界的な感染拡大で既に影響が生じていた飲食、観光業の関係者は「客のさらなる落ち込みは避けられない」と表情を険しくした。福祉施設の関係者は利用者や職員の感染予防にさらなる対応を迫られる。
県内での初感染が確認され、小学三年、六年の息子を育てる、いわき市の土肥正美さん(48)は「まだ遠い地域での話と思っていた」と驚いた。市内の公立小中学校は四日から臨時休校となっている。「卒業式が中止になるかもしれない」と懸念を示し「マスクの着用や手洗い、うがいを徹底したい」と予防に努める考えを示した。
幼児と小学生二人の母親で福島市の佐藤亜矢さん(38)は「時間の問題だとは思っていたが、実際に確認されるとやはり不安」と打ち明けた。臨時休校で家にいる子どものストレス発散のため、七日には近所の公園で一緒にサッカーボールで遊んだ。「県内でさらに広まってしまうと、外出させられない」と心配した。
キャンセルが相次いでいる飲食、観光関係者は厳しい表情を浮かべた。郡山市の男性飲食店経営者(66)は、不特定多数の人を迎える職業だけに、「誰が感染しているか分からない中で接客しなくてはならない」と頭を悩ませる。「出歩く人がもっと少なくなってしまうのでは」と今後の動向を気にしている。
会津若松市の東山温泉観光協会によると、昨年同期に比べ予約は二〜三割程度にとどまる。修学旅行などのキャンセルが相次ぎ、五月の大型連休も予約はほとんどない。平賀茂美副会長(64)は「一時的に休業するなどの対応も考えなければ」とつぶやいた。
高齢者相手の福祉事業関係者は対策強化が急務だ。相馬市の訪問看護ステーション四季の渡部徹也代表(67)は「感染予防を強化するしかない」と表情を引き締める。職員十二人が分担し利用者八十人の自宅を訪ねてケアしている。感染拡大以降、マスク着用やアルコール消毒、従業員の体調管理を徹底してきた。「今以上の対策と言ってもなかなか思いつかない。それでも利用者と従業員の安全確保を第一に対処していきたい」と語った。
県内で初めて感染が確認された男性はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船していた。この船に乗り、先月十九日に下船した郡山市の女性(70)は福島民報社の取材に「非常に残念。船に乗っていた人だと知ってショックだ」と話した。女性は下船後、体調を崩して県内の病院で検査を受けたが陰性だった。ただ、今回の感染者がクルーズ船の下船者だったため、これからも「人混みは避けたい」と力なく話した。
■県庁内に緊迫感
新型コロナウイルス感染症患者が県内で初めて確認された七日夜、県庁西庁舎七階にある県新型コロナウイルス感染症対策本部には事務局を運営する保健福祉部の管理職らがひっきりなしに出入りし、関係機関への連絡などに追われた。
付近の廊下には「関係者以外立ち入り禁止」の紙が急きょ張り出され、緊迫感に包まれた。患者発生の一報は部局長にもすぐに伝えられた。内堀雅雄知事は午後六時四十五分に登庁した。
内堀知事は午後九時前、大勢の報道陣が詰め掛ける記者会見場の応接室に姿を見せた。硬い表情を終始崩さず、落ち着いた口調で患者が確認された経緯を説明した。県民に向けては「感染拡大防止のため、手洗い、せきエチケットなどの基本的な感染症対策を徹底してほしい」と呼び掛けた。国や県などの発表する情報に注意し、落ち着いた行動を取るよう重ねて求めた。https://lin.ee/v6Wqqbs?utm_source=line&utm_medium=share&utm_campaign=none