関西で最も多い80人の感染者が出ている大阪府は、感染症に詳しい医師たちによる専門家会議を立ち上げた。

【大阪府・吉村知事】
「絶対の防衛ラインは医療崩壊を防ぐこと」

関西で最も多い80人の感染者が出ている大阪府は3月12日、感染症に詳しい医師たちによる専門家会議を立ち上げました。医師からは、マスクや防護服などが病院で不足している現状が…

【りんくう総合医療センター感染センター・倭正也センター長】
「検体を取るとき使う防護服も実は不足している現状ですので。できれば患者と一緒にマスクと防護服を送っていただけたら大変助かります」

【大阪市・松井市長】
「防護服とマスクは何日間分くらい確保しないといけないの?」

【大阪大学大学院・朝野和典教授】
「阪大の場合は1ヵ月。1ヵ月分しかありません」

また、深刻なのは、医療器具だけではありません。大阪府では、80人いる感染者のうち退院したのは3人だけで、感染症対策の設備が整った病床が不足してきているのです。

感染者のほとんどは症状が軽くても陽性反応が続き入院が長期化していて、感染症専門の病床をどう効率的に稼働させるかが課題になっていました。

【大阪市・松井市長】
「元気なわけでしょ? なぜ自宅待機に戻せないんですか?」

【医師】
「PCR2回陰性にならないと…」

【大阪市・松井市長】
「国の基準の話ですか? 国がそれ認めれば。分かりました、国に言います」

【大阪府・吉村知事】
「(感染者の)トリアージ今やる必要ある。業界の協力お願いしたい」

大阪府は3月13日に「入院フォローアップセンター」を設置し、感染症に詳しい医師が重症やハイリスクな感染者を専門病床に、軽症者を一般病床や現在使われていない病棟、宿泊施設などに振り分けるということです。

03/12 17:57
https://www.ktv.jp/news/articles/d2eca849ffe74921b1c91e4c5778d585.html