「無いものは無いんです…」―。岡山市北区柳町の薬局入り口にびっしりと張られた注意書き。日本語ばかりでなく英語、中国語の文字も目立つ。新型コロナウイルスの影響で、相次ぐ来客にマスクなどの品切れを訴えたお断りだ。

 薬局によると、感染拡大が深刻さを増してきた2月以降、購入を求める外国人客らが急増。すぐに完売後も「多い日には30人ぐらいから『マスクはないか』と入れ替わり聞かれ、通常業務に支障が出る」と、当初数枚だった張り紙(A4判)を約20枚まで増やした。問い合わせは以前より減ったとはいえ、現在も1日数件あるという。

 政府は15日からマスクの高値転売を禁止するが、国内では依然として品薄が続く。この薬局でも入荷の見通しは立っていない。経営する渡辺大輔さん(48)は「少しでも早い終息を。今はそれだけです」と願う。

3/14(土) 12:07配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200314-00010000-sanyo-l33
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