https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56792880U0A310C2000000/


米国務次官補、中国大使に抗議 新型コロナ「米軍持ち込み」
2020年3月14日 6:09



【ワシントン=永沢毅】中国外務省幹部が新型コロナウイルスを巡って「米軍が中国に持ち込んだ」と主張したことを巡り、米国のスティルウェル国務次官補は13日までに根拠のない批判だとして崔天凱中国大使に厳重抗議を申し入れた。


これに関連し、トランプ大統領は同日の記者会見で「記事を読んだが、中国政府としての見解だとは思わない」と述べ、同幹部の主張は間違っているとの認識を示唆。「彼らは発生源を把握しているし、私たちもみな知っている」とも語った。

米国は新型コロナの発生以降、中国に専門家の派遣などを申し出たが受け入れに非協力的だったと批判してきた。「米軍による持ち込み」は中国外務省の趙立堅副報道局長がツイッターに書き込んだもので、初動の対応の遅れを巡る批判が中国共産党に向かわないようにする狙いがあったとみられる。