産経新聞社とFNNの合同世論調査で、次の首相にふさわしい政治家を尋ねたところ、安倍晋三首相が昨年9月の調査以来のトップに返り咲いた。今年2月の前回調査などでは自民党の石破茂元幹事長にリードを許していたが、新型コロナウイルスの感染拡大が欧州や米国で深刻化する中、政府の感染防止対策が評価されたようだ。

 首相は前回調査より3・8ポイント増の18・8%で、石破氏の18・5%や小泉進次郎環境相の9・8%を抑えた。自民党支持層に限れば、39・3%の支持を集め、石破氏の19・7%を大きく突き放した。

 首相が要請した小中高校の一斉休校や大規模イベントの自粛といった感染防止に向けた対策が評価され、支持につながったとみられる。新型コロナウイルスをめぐる政府の対応について「評価する」と答えたのは首相の支持層では77・2%に上り、石破氏支持層の44・1%を大きく上回った。

 2月に政府の感染症対策本部の会合を欠席した小泉氏は落ち込んでいたが、今回は一定程度回復した。立憲民主党の枝野幸男代表は前回の6・0%から4・9%に落ち込んだ。

2020.3.23 18:00
https://www.sankei.com/smp/politics/news/200323/plt2003230019-s1.html