九州では25日、新たに大分県で2人、長崎、熊本両県で1人ずつ新型コロナウイルスの感染者が確認された。大分県は同日、クラスター(感染者集団)が
発生したとみられる大分市の国立病院機構大分医療センターの全職員と入院患者計612人に実施していたPCR検査を終え、計24人が陽性だったと明らかにした。

 PCR検査は主に感染者の濃厚接触者に実施されるが、同県は、全員検査を実施した和歌山県の対応などを参考に、濃厚接触者に限らずセンターの全職員と
入院患者の検査を実施した。

 大分県の広瀬勝貞知事は「クラスターが発生し、どれほど拡大しているか不安だった。輪郭が見え、少しほっとしている」と明かした。同県は、センターの
出入り業者や感染患者の転院先である県内6医療機関の医師らの検査も進めており、26日に終える予定だ。

 新たな感染者について、大分県は、大分市在住の20代男性と40代女性の看護師を確認。2人とも同センターに勤務しており、症状はないという。同県内の
感染者は、センター関係者以外も含めて計25人となった。

 長崎県は、同県長与町に住む長崎大の20代男子学生の感染を確認した。短期留学先の英国からの帰国者。濃厚接触者とみられる家族4人はいずれも陰性だった。
同県内で2人目。

 熊本市は、住所不定の70代無職男性の感染を確認した。行動歴や接触者の有無について調査している。熊本県内では8人目。 (岩谷瞬、野村大輔、古川努)

西日本新聞

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