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リニア中央新幹線の改良型の試験車両が完成し、工場のある山口県下松市で25日報道陣に公開されました。

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下松市の日立製作所笠戸事業所で公開されたのは、現在の「L0系」と呼ばれる車両を改良した新しい試験用の先頭車両です。

全長28メートルで、15メートルほどある流線型の先端の部分は、より丸みを持たせたということです。これによって空気抵抗が小さくなり、消費電力や騒音の低減につながるとしています。

さらに、車体と地上に取り付けられた電磁コイルの磁力の作用を利用して車内の照明や空調の電気を供給するということです。

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JR東海リニア開発本部の寺井元昭本部長は「日立は高速鉄道車両の製作経験が豊富で、いかにコストを下げられるかという点も期待して製作をお願いした。今後は実用化に向けて、乗り心地を向上させていきたい」と話しています。

JR東海は、ことし5月末から山梨県内の実験線で「L0系」の車両と組み合わせて、走行試験を行うことにしています。

2020年3月25日 19時15分
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