https://assets.media-platform.com/bi/dist/images/2020/04/01/5e8427db2d41c11d3d20b1f3.jpg

マイクロソフトの共同創業者で慈善家のビル・ゲイツ氏は、アメリカがどうすれば新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を乗り切れるかについて、ワシントン・ポストに寄稿した。ゲイツ氏は2015年のTEDトークで、世界の指導者たちにパンデミックに備えるよう呼びかけていた。
ゲイツ氏は、自身の財団の活動を通じて得た専門家の助言をもとに、3つのポイントからなるプランを紹介した。ゲイツ財団は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療の研究に資金を提供している。
ゲイツ氏のプランの1つ目のポイントは、国内での感染拡大を食い止めるために課されるロックダウン(封鎖)に「一貫した全国的なアプローチ」を求めることだ。
また、ゲイツ氏は連邦政府に対し、検査を増やし、誰を優先的に検査するか明確な基準を作るよう求めている。最も優先すべきは医療従事者で、症状の強い人、潜在的なリスクの高い人がそれに続くとしている。
ゲイツ氏のプランの3つ目のポイントは、「治療法やワクチンの開発にはデータに基づくアプローチ」を取ることで、指導者たちに対しては「噂や買いだめを煽らない」よう求めている。
マイクロソフトの共同創業者で慈善家のビル・ゲイツ氏は、アメリカがどうすれば新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を乗り切れるか、3つのポイントからなるプランを示した。ゲイツ氏は2015年のTEDトークで、世界の指導者たちにパンデミックに備えるよう呼びかけていた。

ゲイツ氏は3月31日(現地時間)、自身の財団の活動を通じて得た専門家の助言をもとにした提言をワシントン・ポストに寄稿した。ゲイツ財団は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療の研究に資金を提供している。

「アメリカが新型コロナウイルスの先を行くチャンスを逃したことは明らかだ」とゲイツ氏は書いた。「だが、重要な決断を下すチャンスはまだ閉ざされていない」という。

その上で、「わたしたちや、わたしたちの指導者たちの選択が今、いつ感染者数が減り始めるか、経済活動をあとどのくらいストップさせておくか、どれだけのアメリカ人がCOVID-19で愛する人を失うことになるかに大きな影響を与えるだろう」とゲイツ氏は続けた。

4月1日現在、アメリカの新型コロナウイルスの感染者数は18万7000人を超え、3883人が死亡している。

ゲイツ氏のプランの1つ目のポイントは、国内での感染拡大を食い止めるために課されるロックダウン(封鎖)に「一貫した全国的なアプローチ」を求めることだという。一部の州が完全な封鎖をしていないのは「惨事を招く行為」だと、ゲイツ氏は指摘する。

「州の境界を人々が自由に行き来できるなら、ウイルスにもそうできるからだ」とゲイツ氏は書いている。「国の指導者たちは、はっきりさせる必要がある。どこも閉鎖ということは全て閉鎖という意味だ。アメリカ各地で感染者数が減り始めるまで ?? 10週間またはそれ以上かかる可能性も ?? は、ビジネスを続けることも、閉鎖を緩めることもできない」とした。

その上で「このポイントで混乱していても、経済的な痛みを長引かせ、ウイルスが戻ってくる可能性を高め、死者数を増やすだけだ」と加えた。

ゲイツ氏はまた、連邦政府に対し、検査を増やし、誰を優先的に検査するか明確な基準を作るよう求めている。最も優先すべきは医療従事者と初期対応者で、その次が「症状の強い、重症化リスクの最も高い人や、ウイルスにさらされた可能性のある人」だという。

同氏のプランの3つ目のポイントは、「治療法やワクチンの開発にはデータに基づくアプローチ」を取ることだと言い、指導者たちに対しては「噂や買いだめを煽らない」よう求めている。

「わたしたちが目にしてきた通り、まだまだ先は長い」とゲイツ氏は寄稿文を締めくくった。

「しかし今、わたしたちが科学、データ、医療専門家の経験に基づき正しい決断を下せば、命を救い、この国をもとに戻すことができると、わたしはまだ信じている」

Apr. 02, 2020, 04:30 AM
https://www.businessinsider.jp/post-210458