繊維状銅製シート 感染防止期待

http://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20200409/1060006655.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、群馬大学大学院などの研究グループが、
銅を繊維状にして、ウイルスを分解する効果がある「光触媒」でコーティングしたシートを開発しました。
研究グループは、マスクをこのシートで覆うことでウイルスの感染防止につながると期待しています。

開発したのは、群馬大学大学院理工学府の板橋英之教授らと前橋市にある電線などを製造する企業です。
アメリカの大学などが、新型コロナウイルスを銅の表面に付着させたところ、
生存期間が極端に短くなったことを解明したことから、研究グループは
銅を繊維状にして作ったシートを考案しました。
さらにこのシートを、光があたると菌やウイルスを分解する効果がある
「光触媒」と呼ばれる微粒子でコーティングしました。

研究グループが、シートの効果を調べた結果、大腸菌が30分間で通常の1万分の1に減ったということです。
研究グループは近く、ウイルスを使った実験も行う予定で、効果が確認できれば、
マスクをこのシートで覆ったり、手袋やドアノブに貼ったりすることで感染を防げると期待しています。

群馬大学大学院の板橋教授は「個人だけでなく、公共施設にも取り入れることで、
感染拡大を大幅に阻止できると思っている。今後も研究を重ね、
さらに効果の高いものを開発したい」と話しています。

04/09 15:43