新型コロナウイルスの感染が拡大する中、学校が再開されたことに反発した茨城県立日立一高3年の一部生徒が8〜10日、「ストライキ」を起こした。県内の全県立校を臨時休校するよう求める「通告書」を県教育委員会などに送付している。

 日立一高によると、3年生233人のうち、コロナウイルスの感染懸念を理由に8日は36人、9日は82人、10日は76人が登校しなかった。多くがストの賛同者とみられる。

 生徒らは通告書で、感染者が出ていない地域でも早めに感染拡大防止措置を取る必要があると主張。県教委に@マスクなどが十分確保されるまで県内の全学校を臨時休校とすることA休校期間中の生徒の学習が支障なく行われるように、オンラインのシステムなどを活用した仕組みを構築すること――などを求めた。

 生徒らは学校内の環境について「感染リスクが高く、県教委から予防についての具体的指針も提示されていない」と指摘。一部地域に限った休校措置では、県内に教育格差を生むとも批判している。県の対応によってはスト期間の延長も示唆している。

 県教委の担当者は「県の方向性に変更はないが、生徒の意見は受け止めたい。連絡があれば、県としての考えを丁寧に説明したい」とした。【田内隆弘、鳥井真平】

4/11(土) 9:19配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200411-00000017-mai-life
https://lpt.c.yimg.jp/amd/20200411-00000017-mai-000-view.jpg