皇室の護衛や皇居の警備を担う皇宮警察本部の幹部護衛官が、新型コロナウイルスに感染していることが、11日確認されました。天皇皇后両陛下や上皇ご夫妻、それに皇族方とは長期間接触しておらず、ほかの護衛官に症状はみられないということです。

関係者によりますと、感染が確認されたのは、両陛下や皇族方のお住まいのある赤坂御用地の警備を担う赤坂護衛署に勤務する男性の幹部護衛官です。

この護衛官は、先月31日付けで京都市にある京都護衛署から赤坂護衛署に異動となりましたが、異動の準備のため東京の自宅に戻った先月末に発症し、その後も発熱などの症状が続いたため、9日東京都内の病院でPCR検査を受け、11日陽性と確認されました。

皇宮警察本部の護衛官に感染が確認されたのは初めてです。

幹部護衛官は、症状が出て以降、自宅で療養を続けてきたということで、このほかに症状を訴えている護衛官はいないということです。

また、両陛下や上皇ご夫妻、それに皇族方との接触は長期間なく、両陛下や上皇ご夫妻に感染を疑わせるような症状はないということです。

2020年4月11日 18時03分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200411/k10012382091000.html