海に流れ出たごみの状況を環境省が調べたところ、関東や東北の沖合でレジ袋が多く漂流していることが分かりました。

環境省は東京海洋大学などとともに、おととし6月から去年2月にかけて日本の周辺海域470地点で、漂流しているごみの種類や量を調べました。

その結果、例えばレジ袋は神奈川県沖で最も多く見つかり、1平方キロメートル当たり最大で52個漂流していたほか、東北の沿岸からおよそ450キロの沖合では42個確認されたということです。

発泡スチロールは、山口県の日本海側の沖合で1平方キロメートル当たり最大で73個、島根県沖で51個、香川県沖で42個漂流していたということです。

ごみが集中している場所は前回の調査と傾向が同じだということで、環境省は海流や風などの影響を受けて特定の海域に運ばれていると見ています。

環境省は「日本の周辺で漂流しているごみがさらに太平洋に広がっていく可能性もある。自分たちが出したごみがどんな影響を及ぼすのか、考えるきっかけにしてほしい」としています。

2020年4月12日 5時21分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200412/k10012382491000.html
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