兵庫県警神戸西署の幹部7人が3月下旬に居酒屋で歓迎会を開催し、当時の署長や副署長ら出席者5人が相次いで新型コロナウイルスに感染した問題で、県警の加藤晃久本部長は17日の会見で「県民からの批判を重く受け止める」と述べる一方、歓迎会について「一定の配慮をして開催したと聞いている。開催自体は非難しない」と語った。

 当時は同県の井戸敏三知事が不要不急の外出や会合の自粛を求めるメッセージを発出していたが、緊急事態宣言の発令前で、特別措置法に基づく飲食店への休業要請も出されていなかった。歓迎会は署長、副署長らが定期異動で赴任したことに伴うもの。感染動向を踏まえ、出席人数を絞って開催していたという。

 県警が署員2人目の感染を発表した9日に報道各社に「歓迎会はなかった」と説明しながら、翌10日に一転して開催を認めた対応については、加藤本部長は「事実関係の確認に行き違いがあった」と説明した。

 同署ではこれまでに10人の感染が判明、約120人が自宅待機となっている。署長、副署長は感染後に一時的に交代している。

 加藤本部長は20日付で近畿管区警察局長に異動する。

4/17(金) 19:34配信
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