木曽町福島のNPO法人「のぞみの里」は17日、フキノトウのてんぷらやタケノコの煮物など季節の食材を詰めた「お花見弁当」を作り、近所の高齢者にプレゼントした。新型コロナで外出を控える人が多いとし、「お花見気分を味わって」と思い立った。

 小規模多機能型居宅介護施設を運営する同NPOは設立10年目。節目に地域に役立つ活動を―と職員からアイデアを募ったところ、調理員の田端重三さん(72)が提案し、近所の80歳以上の15人に贈ることにした。

 田端さんはこの日、午前5時からいなりずしや巻きずし、茶わん蒸し、卵焼きなどを調理。容器に手際良く詰め、ふたには桜の花をあしらった。田端さんと所長の馬場正明さん(70)が一軒一軒届けた。受け取った下枝たかさん(94)は「今年はお花見をしていないので寂しい。立派なお弁当だ」と喜んでいた。

写真:高齢者に贈る弁当を作る田端さん
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