ギリアドは3月以降、ランダム化、非盲検、多施設共同の臨床第3相(P3)試験「SIMPLE」を世界で進めており、100施設程度が参加する。
14日からは日本でも試験が始まり、横浜市立市民病院など3施設が参加。現時点で日本では90人程度の患者登録を見込むが、「できるだけ多くの患者を組み入れていく予定」(表氏)だという。
 「酸素飽和度(SpO2)が94%以下」などの条件で組み入れる重度400人については、米国、イタリア、スペイン、韓国、シンガポール、香港など、日本以外の国々で登録をすでに完了した。
200人にはレムデシビルを5日間投与、残る200人には10日間投与する。主要評価項目は投与後14日目の臨床状態。重度ではさらに2000人を追加し、うち500人程度は人工呼吸器が必要な患者とする予定だ。
 「SpO2が94%超」などの条件で組み入れる中等度600人については、まだ登録が続いている。200人は5日間投与、別の200人は10日間投与、残る200人は標準治療(対症療法)とする。主要評価項目は投与後11日目の臨床状態。中等度ではさらに1000人を追加する予定だ。