百貨店の売上高、4月は7割超減「5月は数字ないかも」
有料記事 新型コロナウイルス

佐藤亜季、稲垣千駿 2020年5月1日 20時18分


 新型コロナウイルスの感染拡大による国内経済への打撃が日に日に大きくなっている。
 1日に発表された4月の百貨店売上高と新車販売台数は、いずれも前年同月を大きく下回った。

 緊急事態宣言が1カ月程度延長されることになり、厳しい状況が続くことになる。

 三越伊勢丹ホールディングスなど大手百貨店4社の4月の売上高(既存店ベース)の速報値は、前年同月から7〜8割減となった。
 感染拡大防止をめざす緊急事態宣言を受けて店舗の臨時休業を強いられ、4割前後の落ち込みだった3月から悪化幅が拡大した。

 全20店で臨時休業中の三越伊勢丹の売上高は81・3%減。
 宣言が延長されれば臨時休業を続ける方向で、5月はさらに悪化する見通しだ。
 広報担当者は「数字がないような、かなり厳しい状況になるかもしれない」と話す。

 Jフロントリテイリングは傘下の松坂屋百貨店が78・1%減、高島屋は74・7%減、そごう・西武は71・4%減。
 15店全店で休業中で食品売り場だけ営業中のそごう・西武の食品の売上高は5割減だったという。

 4社の訪日外国人客の売上高は、97〜99%減と軒並みほぼゼロとなっている。

 日本百貨店協会が先月24日に発表した3月の売上高は、前年同月比33・4%減。

https://www.asahi.com/articles/ASN516F60N51ULFA03J.html