0001首都圏の虎 ★
2020/05/06(水) 18:13:23.81ID:jlbWl+gE9【表】治療薬、ワクチンの開発状況
■国産ワクチン開発へ
塩野義製薬は4月27日、新型コロナの予防ワクチンの開発を国立感染症研究所と共同で行うと発表した。子会社が持つ遺伝子組み換え技術を用いてワクチンを製造するノウハウを利用する。年内の治験(臨床試験)を目指し、できるだけ早く1000万人規模で国産ワクチンを提供できるよう、体制を強化するという。
薬のまち、大阪・道修町に本社を置く塩野義は、もともと感染症領域の研究開発力で世界から注目される製薬企業だ。新型コロナに対しても強みを生かしたい考えで、研究開発を重ねてきた。ワクチン開発のほかにも、北海道大学との共同研究の中で今春、新型コロナに対して効果が期待される新薬候補を特定している。
「現在、このワクチンと治療薬のプロジェクトを最優先のプロジェクトの一つとして、加速しています」と手代木功社長は明かす。
塩野義は過去にもインフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」をはじめ多剤耐性菌の治療薬、HIV治療薬など感染症領域の画期的な薬を次々と生み出してきた。
高い創薬力、革新を生み出すために「基礎研究を幅広く自由にやっている」と手代木功社長は語る。「科学、医療の見地で面白いこと、わくわくするデータに出合ったとき、それが社会、患者さんのためになるのであれば、会社の方針や形も変えることをいとわない。サイエンスは日進月歩。今日見えていないものが急に明日見えることもありますから」
■関節リウマチ薬にも期待
一方、今、重症化した新型コロナウイルス肺炎への治療効果が期待されている日本発の薬がある。過剰な免疫反応に対して効果があるとされる、関節リウマチ治療薬の「アクテムラ」。大阪大元総長で同大免疫学フロンティア研究センター特任教授の岸本忠三氏(80)の発見がもととなった薬だ。
岸本氏は免疫学の世界的権威。文化勲章やクラフォード賞など多数受賞している。免疫に関わる多機能な分子「インターロイキン6」の発見は、現在100カ国以上で使われる中外製薬のアクテムラの開発につながった。
昨年夏、新薬開発における基礎研究の役割をたずねたさい、岸本氏は「基礎研究の研究者というのは、結果を求めて研究しているのではない。まだ解明されていない病気や、生命の仕組みを明らかにしようという純粋な思いが、結局は成果を生む」と強調した。
ではアクテムラを生み出した成功の秘訣は何か。ひたむきな基礎研究に加えて、そのデータを見込んで薬を創ろうと決めた中外製薬の大胆な投資判断などを挙げる。「革新的新薬を創るには、薬の種と、それを薬にしていくための力が必要。われわれのような基礎研究と、製薬企業のノウハウや資金、この両方があって初めて成立する。中外製薬が投資を決めなければ、サイエンスとしては世に残ったけれど、世界中で使われる薬としては残らなかったかもしれない」
大阪大発の創薬ベンチャーのアンジェスは今年3月5日、大阪大と共同でワクチン開発を行うことを発表した。新型コロナウイルスのDNA情報を使う手法で、遺伝情報の一部を投与すると免疫に作用し、ウイルスが侵入したときに感染や重症化が抑えられることが期待される。タカラバイオが製造し、治験には大阪市立大なども協力するオールジャパンの取り組みだ。
「ベンチャーは意思決定が早い。アンジェスが開発を続けることによって、日本で創薬ベンチャーを育てる意識を高めたかった」
ワクチン開発のきっかけにもなった国内初の遺伝子治療薬「コラテジェン」が昨年発売された際、アンジェスを創業した森下竜一大阪大大学院教授はこう話していた。ワクチン開発も、すでに動物実験をスタートさせ、治験(臨床試験)も7月には始める見通し。このスピード感を可能にしたのはまず第一に科学研究の進歩だが、一方でベンチャーならではの速度感も寄与している。革新を生み出すために、こういったベンチャーの存在感も大きくなる。
全文はソース元で
5/6(水) 17:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200506-00000514-san-life
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