2020/5/8 金曜日

 県は7日、上十三保健所管内に住む40代男性会社員が新型コロナウイルスに感染したと発表した。男性は4月28日に感染が確認された十和田市立中央病院の40代女性看護師の夫。同29日に濃厚接触者としてPCR検査を受けており、その際は陰性だった。1度目の検査で陰性となった後に陽性化したのは本県では初。県は「感染しても体内のウイルス量がある程度増えないと陽性にならない。偽陰性だったというより、ウイルスが増えて症状が表れ、今回陽性となったと考えている」との見解を示した。

 感染が確認された夫は女性の感染判明後、自宅での健康観察期間中だった。

 5月1日から37度前後の発熱があり、6日に38度まで上昇し、さらに全身の倦怠(けんたい)感や味覚障害を発症した。7日も症状が続いたため、帰国者・接触者外来を受診し、PCR検査で陽性が判明した。

 現在の体温は37度程度で、せきや全身の倦怠感があるという。同病院に入院予定。

 夫は4月12日から在宅勤務で、マスクを着用して一度買い物に出た以外は外出せず、在宅中もマスクを着けて過ごしていたという。外部との接触を極力減らしていたことから、県は4月28日に感染が確認された女性看護師からの感染とみている。

 濃厚接触者は同居する10代の子ども2人。保護者2人が感染、入院となるため、子どもたちは現在親類宅にいるという。県は「子どもだけで孤立することがないようフォローしていく」とした。

 県内の感染者は27人目、同保健所管内では14人目となった。

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