国の研究班が実施していた新型コロナウイルスの「抗体検査」で、
加藤厚生労働大臣は東京都で0.6%、東北6県で0.4%が陽性と判定されたことを明らかにしました。

血液を調べる抗体検査では、感染者と感染したことがある人が陽性と判定されます。
厚生労働省の研究班は先月、日本赤十字社に依頼して東京都と東北6県で献血に来た合わせて1000人を対象に実施しました。

複数の検査キットの性能評価と感染状況の確認が目的でしたが、東京都で献血した500人のうち3人、
東北6県で献血した500人のうち2人がいずれかの検査キットで陽性と判定されました。

一方で、去年1月から3月の血液で抗体の有無を調べたところ、500人中2人が陽性と判定されていたということです。

加藤大臣は「偽陽性が一定程度含まれていると考えることが自然で、この少人数の検査をもって抗体保有率に言及するのは
適切ではないと専門家から指摘された」と述べました。厚労省では来月から1万人規模に拡大した抗体検査を実施する方針です。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20200515-00000010-ann-soci