5/20(水) 22:32
AFP=時事
インド東部に「スーパーサイクロン」上陸、被害に警戒
ベンガル湾を進むサイクロン「アンファン」。米航空宇宙局アース・オブザバトリー提供(2020年5月20日入手)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】インド東部に20日夜、近年最強級のサイクロン「アンファン(Amphan)」が上陸を始めた。同国と隣国バングラデシュでは住民数百万人が避難し、祈りをささげた。アンファンは最大瞬間風速約53メートルという猛烈な風を伴っており、広範囲に被害が出る恐れが懸念されている。
バングラデシュの赤新月社(Red Crescent)はアンファンの上陸直前、住民1人が死亡したと発表した。亡くなったのはボランティアで、村人たちを避難所に移動させていたところ、ボートが転覆し水死したという。
当局は、サイクロンの被害が予想される進路沿いの低地の住民の避難を急いでいる。バングラデシュでは240万人、インドでは65万人超がすでに安全な場所に移動したとされるが、新型コロナウイルスの感染対策で課された予防措置に従う必要があることから、活動は難航している。
ベンガル湾(Bay of Bengal)で「スーパーサイクロン」が発生するのは、1999年以来初めてで、観測史上でも2回目。
猛烈な風に加え、数メートルの高潮も予想されている。高潮は、沿岸から内陸へ数キロの範囲まで被害をもたらす恐れがあり、サイクロンや台風、ハリケーンで死者が出る主な要因となっている。【翻訳編集】 AFPBB News
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