新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を受けて、Twitter・Facebook・Google・Appleなどテクノロジー企業の多くが従業員のリモートワークを強いられてきましたが、感染症が収束してきたことでAppleはオフィスに従業員を呼び戻し始め、TwitterやFacebookは恒久的な従業員のリモートワークを許可しています。北米の全従業員を在宅勤務に切り替えていたGoogleも、7月6日から世界各都市のオフィスを再開することを発表しました。

Working from home and the office
https://www.blog.google/inside-google/working-google/working-from-home-and-office/

Google is reopening offices in July on a limited basis - The Verge
https://www.theverge.com/2020/5/26/21271100/google-employees-work-from-home-option-office-reopen-covid-19

https://i.gzn.jp/img/2020/05/27/google-reopening-office/000.png

Googleのサンダー・ピチャイCEOはブログの中で、オフィスに戻るかは任意であるものの、出社する必要がある人は出社可能である旨を述べました。ただし、オフィス内の収容人数を10%程度に保つため、「数週間に1度出社」というような形で、ローテーションを組んでの出社スタイルになるとみられています。「社会的距離を保ち、消毒のガイドラインを守るために、これからのオフィスは閉鎖前とは違った雰囲気になるでしょう。私たちの目標は各人に時間を平等に分配し、安全性のプロトコルを守るため、社内の人を制限することにあります」とピチャイCEOは語っています。

また、9月までには、外的環境が許す限りにおいて、ローテーションプログラムを拡大し、収容人数の上限を10%から30%にまで上げる予定とのこと。

2020年内にオフィスに戻る必要がある従業員は限られており、それら従業員にはメールで通知が送られますが、それ以外の従業員については出社は任意。「可能な場合は自宅で作業を進めることを推奨します」とピチャイCEOは述べました。また、2020年の残りの時間を多くの従業員が自宅で作業すると予測されるため、必要な機器やオフィス家具にかかる費用として、世界中の社員に1000ドル(約10万1000円)相当の奨励金が配られることも発表されています。

加えて、社内での体験を仮想化することも視野に入れられており、これは健康・ウェルネス・楽しみに焦点を置きつつ実現されるとのこと。例として、Google Fitを通じてインストラクターによる運動を行うことや、Googleの料理人による栄養・料理講座の開催、子ども向けの読み聞かせ時間などが挙げられています。

2020年05月27日 14時00分
https://gigazine.net/news/20200527-google-reopening-office/
https://i.gzn.jp/img/2020/05/27/google-reopening-office/00.jpg