緊急事態宣言の解除を受けて経済活動が段階的に再開しつつあるなかで、地域によっては再開の道筋が見通しにくい業種もある。クラスター(感染者集団)が一時発生した「夜の街」の接待を伴う飲食店もその一つだ。業界団体は指針をつくり、感染を防ごうとするが、接客ぶりを左右するだけに頭を悩ませている。

客も店員もマスク、なるべく動き回らない――
 「お客さまの近くに座って会話を楽しむのがサービスの根幹。果たして受け入れてもらえるのか」。ナイトクラブやスナック、バーなどの約1万9千事業者が加盟する全国社交飲食業生活衛生同業組合連合会(全社連、東京都港区)の高橋信夫事務局次長は悩む。政府の求めに応じて、業界で指針をつくる考えだが、厚生労働省が示した原案が厳しすぎると思えるからだ。

 高橋さんが最も懸念を示すのが…(以下有料版で)

朝日新聞 2020年5月29日 21時01分
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