4日午前8時40分ごろ、東京都千代田区神田須田町2の路上で、通行人から「液体がこぼれていて、変な臭いがする」と110番があった。
警視庁万世橋署員らが駆けつけたところ、250ミリリットルの容器が破損し、猛毒の「フッ化水素酸」とみられる液体がこぼれていた。
同署は周囲約100メートルを通行止めにし、ガスマスクを付けた東京消防庁の化学機動中隊員らが2時間以上かけて処理した。
けが人はなかった。

万世橋署は近くの化学薬品メーカーが所有していたことを確認し、この会社から事情を聴いて経緯を調べている。
現場はJR秋葉原駅の南約300メートルのオフィスビルやマンションが建ち並ぶ地域。

フッ化水素酸は毒劇物取締法の毒物に指定され、ガラスのつや消しや金属の洗浄などに使われる。
人体に触れると激しい痛みがあり死亡例もある。
2012年には静岡県でフッ化水素酸を塗られた靴を履いた女性が、足の指が壊死(えし)した事件があった。

写真:路上にこぼれたフッ化水素酸とみられる液体を処理する東京消防庁の化学機動中隊員ら
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以下ソース:毎日新聞 2020年6月4日 12時45分(最終更新 6月4日 12時46分)
https://mainichi.jp/articles/20200604/k00/00m/040/156000c