2020年06月04日 14時35分

 「プラスチックごみが増えるお菓子の過剰包装をメーカーはやめてほしい」。新型コロナウイルス感染に伴う外出自粛の影響で、家庭ごみが増える中、東京都内の私立高校1年の女子生徒(16)が、身近なお菓子について、こんな署名活動をネット上で始め、賛同の輪が広がっている。 (井上真典)

 「私のような中高生が大好きな『お菓子』。そんなお菓子を作ってくださっている亀田製菓さんとブルボンさんにお願いがあります」。五月十三日、オンライン署名サイト「change.org」で提案すると、六月四日現在で約一万七千人の署名が集まった。

 女子生徒は、両親ときょうだいの五人暮らし。四、五月はオンライン授業を受けるなど自宅で過ごす毎日。母親とプラスチックごみの整理をしていたとき、食品を包装するごみの多さにショックを受けた。「昨日ごみを出したばかりだったのに、リビングのごみ箱は、翌日にはいっぱいに。押し込んでもすぐパンパンになった」と振り返る。

 特に過剰だと感じたのが、お菓子類。お菓子の袋を開けると、また個別に包装されている。トレーまでついていて「これって必要?」と疑問を感じた。

 昨年、環境問題を扱った雑誌の特集記事をネットで読み、海に大量に流入するプラスチックが世界的な問題となっていることに危機感を抱いていた。小学五年生の夏、家族旅行で訪れた沖縄の海の美しさを覚えている。「私たちは知っている。見て見ぬふりはできない」と行動に移した。

 外出自粛の要請が出ていた四月、一般家庭ごみ(可燃)は大幅に増えた。東京二十三区では前年同期比で8・3%増の十七万七千トン。横浜市は13%、千葉市は7・5%、さいたま市は4%と、それぞれ増加している。
 政府は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため「新しい生活様式」の実践を呼び掛けている。一例に持ち帰りやデリバリーの利用を挙げており、今後も家庭ごみの増加は予想される。

 女子生徒の署名活動の目標は二万五千人。「先進的な大手二社に削減活動を先導してほしい。賛同者の声を、直接会って担当者に伝えたい」と話す。

 亀田製菓(新潟県)の担当者は「(提案は)おっしゃる通りだと思う。トレーを抜くなどエコパッケージ化を進めています」。ブルボン(同)は「植物由来のプラスチックに換えるなど削減を進めており、今後も問題解決に努めたい」とコメントした。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/33291
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★1:2020/06/04(木) 15:13:54.34

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