新型コロナウイルスによる長期休校を受け、児童・生徒間の教育格差の拡大が懸念されている。経済的に苦しい受験生の学習支援を始めた自治体もあるが、試行錯誤が続く。(長富由希子、山田健悟)

 「友だちのほとんどは学習塾に行っているけど、自分だけが行けていない」

 神戸市立中学校に通う3年の女子生徒は、不安で仕方がない。高校受験を控えるが、新型コロナの影響で自営業の両親の収入はみるみる減った。学用品費などの援助を受けられる就学援助を市教育委員会に申し込んだが、母親は「塾代はとても払えない」とため息をつく。

 家庭の経済状況などによって、…(以下有料版,残り1470文字)

残りの見出し「不利益大きい子どもには重点的に支援を」

朝日新聞 2020年6月23日 15時00分
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