米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は、
新型コロナウイルスが変異の兆候を見せており、感染拡大がより容易になっている可能性があると指摘した。

ファウチ所長は米国医師会雑誌(JAMA)が主催したオンラインイベントで、
特定のアミノ酸に影響を与える単一突然変異が起き、ウイルスの複製が進み、ウイルス量を増加させ、
伝染を容易にする可能性があることが進行中の調査で示唆されていると述べた。

世界ではコロナウイルスの感染者数の急増が続いており、これまでに1070万人余りが感染し、51万7000人が死亡した。

ファウチ氏は変異の生体外実験によるこうした結果には一部異論も出ており、
同ウイルスの新しい型に感染した患者が元の型の患者よりも症状が悪化するかどうかは不明だと発言。

今はまだその確認に取り組んでいる段階だと付け加えた。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-07-02/QCUYFTT0AFBH01