国の重要文化財に昨年指定された山形県中山町の「旧柏倉家住宅」が１０日から一般公開される。江戸から明治にかけて村山地方で紅花栽培や金融業で栄えた豪農の居宅で、本格的な公開は初めてとなる。

　１８世紀後半に建てられ、主屋や蔵など８棟から成る。主屋は木造一部２階、延べ床面積４７６平方メートル。部分改修を重ね、近代の上層農家建築の代表例として姿を残す。２０１７年まで住んだ柏倉家の１６代当主が町に寄贈した。

　町は４月からの一般公開を予定したが、新型コロナウイルスの影響で延期。今月３日、町民に披露した。

　公開は主屋が中心で、金―日曜と祝日の午前１０時〜午後４時。入場料は大人５００円、中学生以下無料。

河北新報2020年07月08日 水曜日
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