徳島市の居酒屋に勤務する兵庫県在住の20代男性が新型コロナウイルスに感染していたことが20日、同県などへの取材で分かった。濃厚接触者とされた居酒屋の全従業員は徳島県内で検査を受け、陰性が確認されている。兵庫県は感染が判明した翌10日に徳島県に詳細な情報を提供したとしているが、徳島県は事実の有無について明らかにしていない。

 兵庫県や居酒屋の運営会社によると、男性は洲本健康福祉事務所管内(淡路市、洲本市、南あわじ市)に居住。5日に37度の発熱があり、7日に味覚障害の症状が出たため、9日に同県内の医療機関で抗原検査を受けたところ、陽性が確認された。男性に海外渡航歴はなく、現在は検査を受けた医療機関に入院している。

 兵庫県と運営会社は「プライバシーに関わる」などとして、男性が勤務していた期間や行動履歴、どんな業務に従事していたかについて明らかにしていない。居酒屋は10日に店内の消毒作業を行い、それ以降は男性と接触していない従業員らで営業を続けている。従業員には検温やマスクの着用を義務付けるなど、感染対策を取っていた。

 兵庫県によると、感染状況に関する情報は、感染者の居住地や検査場所によって発表の主体が変わる。今回のケースの場合、男性が兵庫県在住の上、同県内の医療機関で検査を受けたため、10日に兵庫県が発表した。

 兵庫県内では19日時点で834人の感染が確認されているが、徳島県の職場に勤務する陽性者はこの男性1人という。

7/21(火) 10:18配信
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