海上自衛隊トップの山村浩海上幕僚長は21日の記者会見で、西太平洋と南シナ海で日米豪3カ国の共同訓練を
19日から23日まで実施していると発表した。

 一帯の海域では中国が新型コロナウイルス禍においても覇権拡大をもくろんでおり、共同訓練には中国を牽制する狙いもあるとみられる。

 日米豪の共同訓練は新型コロナの世界的な感染拡大以降では初めて。
海自の護衛艦「てるづき」、米海軍の空母「ロナルド・レーガン」など、オーストラリア海軍の強襲揚陸艦「キャンベラ」などが参加している。

南シナ海を出発し、フィリピン東方沖を通り、米グアム周辺の海空域で、敵の潜水艦、水上艦艇、航空機への対処を想定した戦術訓練を行っている。

 山村氏は記者会見で「日米豪の緊密な関係をアピールできる」と意義を強調。
米軍が中国を牽制するために南シナ海などで実施した「航行の自由作戦」とは「連動していない」と説明した。

 最近、中国は南シナ海の軍事拠点化を進めているほか、
空母艦隊が宮古海峡(沖縄本島−宮古島間)を通って東シナ海から西太平洋に進出する動きも活発化させている。

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