新型コロナの感染拡大による外出自粛で、高齢者が他者と交流する機会が減るなか、専門家らの調査で、認知機能の低下を自覚する人がおよそ54%にのぼることが分かりました。

調査は、筑波大学大学院が大阪府高石市など4つの自治体と共同で、60代から90代の高齢者、およそ170人の自宅を訪問し、アンケートに記入してもらう形式で行われました。

調査結果によりますと、外出を控えるようになってから「物忘れが気になるようになった」と答えた人が、およそ54%を占めました。

別の調査では、家族の名前を忘れたり、突然徘徊を始めるなど、認知症の兆候がみられるケースが多数あったということです。

調査を行った久野譜也教授は、「会話など他者と交流する機会の減少が主な原因」としたうえで、「地方自治体は感染防止策を取ったうえで、サークルなど高齢者が交流する機会を提供してほしい」と呼びかけています。

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https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4039717.html