足もとで日本の死亡者数は減少傾向にある。7月28日に発表された最新の人口動態統計速報(厚生労働省)によれば、5月の死亡者数は10万8380万人で、前年同月と比べ3.5%減少している。4月の死亡者数は0.4%増だが、3月は0.1%減、累計(1〜5月)では2.4%減である。参考までに、過去1年間(昨年6月〜今年5月)の累計データも示しておくと、こちらは0.1%増加している。

新型コロナウイルスへの対応は不可欠だが、景気とのバランスも重要である。消費需要を引き上げるといっても、人の欲求をコントロールするのは簡単ではない。所得の補償は一時凌ぎにすぎず、そもそも財源が足りない。将来への不安を和らげるといっても、雇用対策には決め手がなく、難しい。

 せめて消費意欲の旺盛な若い世代、働き盛りの世代の消費を邪魔しない政策が実施できないものだろうか。病院での感染予防対策、高齢者への配慮を充分行った上での話だが、感染対策として行われている数々の規制を見直すことを視野に入れてもよいかもしれない。

 現段階で新型コロナウイルスは、日本全体の死亡者数に変化を与えるほどではないという点では、他の感染症と変わらない。日本経済は今や瀕死の状態であることも、よく知っておきたい。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/da50b12deafd6722f72b6ade483b7dc51fe2db74