2020年9月17日 15時48分

ペットとして人気がある、いずれも外来種の4種類のザリガニが、川や池に捨てられると生態系を脅かすおそれがあるとして、このほど「特定外来生物」に指定され、飼育や販売が原則、禁止されることになりました。

「特定外来生物」に指定されたのは、アメリカザリガニ科の「ミステリークレイフィッシュ」など、4つの「科」に属するいずれも外来種のザリガニです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200917/K10012622931_2009171527_2009171548_01_02.jpg

これらのザリガニはペットとして人気がありますが、川や池に捨てられると、ほかの生き物を捕まえて食べたりザリガニ特有の病気を広げたりして、在来種の絶滅危惧種「ニホンザリガニ」をはじめ、生態系を脅かすおそれがあるということです。

特定外来生物に指定されたザリガニは、ことし11月2日から飼育や輸入、販売などが原則として禁止されます。

すでに飼育している人やペット業者などは、6か月以内に環境省に申請し、許可を受ける必要があります。

「アメリカザリガニ」は対象に含まれず
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200917/K10012622931_2009171553_2009171554_01_03.jpg

一方、外来種のザリガニの中でも特に広く飼育されている「アメリカザリガニ」については、専門家から「指定することで、川や池に大量に捨てられるなど混乱を招くおそれがある」という意見が出され、対象に含まれませんでした。

環境省は今後、いわゆる「ミドリガメ」など、同じように広く普及しているほかの外来種の生き物を含め、規制の在り方を検討することにしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200917/k10012622931000.html