将棋の藤井聡太二冠が木村一基前王位を破った王位戦の七番勝負で、2人が対局中に書いた直筆の「封じ手」3通が、チャリティーオークションにかけられて20日夜、落札され、ことし7月の豪雨の被災地支援に役立てられることになりました。

ことし7月から8月にかけて行われた王位戦の七番勝負は、藤井聡太二冠(18)が木村一基前王位(47)を4勝0敗で破り、藤井二冠は棋聖に続いて王位のタイトルを獲得しました。

2日にわたって行われる王位戦の対局では、1日目の終わりに手番の棋士が「次の一手」を紙に書いて封筒に入れる「封じ手」を作成し、翌日の再開時に開封されます。

今回、第2局から第4局までの直筆の「封じ手」3通が、ことし7月に九州などを襲った豪雨の被災地支援に役立るため、木村前王位の発案でインターネット上のチャリティーオークションにかけられ、20日午後9時に締め切られました。

その結果、二冠達成を決めた第4局での藤井二冠の「封じ手」が1500万円で落札されるなど、落札額は3通合わせておよそ2250万円となりました。

日本将棋連盟は、落札者と連絡が取れないなどの理由で金額が変わる可能性もあるとしていて、入金を確認したうえで、実費を差し引いた全額を支援団体に寄付することにしています。

2020年9月21日 5時19分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200920/k10012628231000.html?utm_int=news_contents_news-main_006
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