米国で新型コロナウイルス感染による死者数が22日、20万人を超えた。
下火になっていた感染拡大ペースが再び加速する兆しもあり、気温が下がる冬場に向けて警戒感が高まる。

全世界の死者数も約96万5千人と、100万人に迫っている。

米ジョンズ・ホプキンス大学によると、米東部時間22日午前11時50分(日本時間23日午前0時50分)時点の
米国の累計感染者数は約686万人、死者数は20万人に達した。

米疾病対策センター(CDC)の調査では、3月以降、米国では新型コロナにより1日平均約930人が亡くなっている。
これはインフルエンザによる死者数の3倍近い水準という。

米国では7月下旬に感染ペースが抑制される傾向が見られたが、8月後半から再び拡大する兆しを見せている。

CNNなどによると、米国の半数以上の州で感染が再び増加傾向にある。
ウィスコンシンやアイダホ、アイオワ州などでは検査の陽性率が15%を上回っている。
夏季休暇で人の移動が活発になったことや、学校の再開が本格化したことが背景にあると見られている。

米食品医薬品局(FDA)のゴットリーブ元長官は「秋から冬にかけ全米のさらに広い範囲でまん延する可能性が高いとみている」
と述べるなど、冬の到来を控え警戒感が高まっている。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64120790T20C20A9000000/