https://news.yahoo.co.jp/articles/3c90b66c43cc5116063ab078b57114f080650076

ダイドードリンコ(大阪市)は、従業員の健康増進や健康意識向上を促進するため、
9月21日から従業員の就業時間中の喫煙を禁止した。

対象となるのは同社の全従業員約730人。昼休みを除く午前8時半〜午後5時、
午前9時〜午後5時半の標準勤務時間帯が禁煙となる。
加熱式たばこや電子たばこも同様に使用禁止だという。また、テレワーク中など、
事業所外で勤務する場合も適用となる。チェック体制や罰則などは設けず、
従業員自ら自主的に行動してもらうことを前提としている。

同社広報担当者によると、2019年9月に行った調査では従業員の約33%が喫煙者で、
喫煙率の高さが課題だったという。今回の導入にあたり、3月ごろから従業員向けに
周知活動を開始し意識付けを行ってきた。

同社は19年に「DyDo グループ健康宣言」を策定するなど、従業員自らが健康意識を高め、
健康維持・増進に努める環境づくりを進めてきた。今回の施策もこの取り組みの一環だとしている。

4月には改正健康増進法が施行され、屋内での喫煙が原則禁止となった。
また、10月からのたばこ税増税に伴い、大手たばこメーカーが各銘柄の値上げを発表している。
喫煙者にとって「吸いづらい」状況が増える中、従業員の健康増進という観点から、
同様の取り組みを始める企業が今後増えるかもしれない。