国の来年度予算案で各省庁がアイヌ政策に関連して提出した概算要求は61億円あまりで、今年度の当初予算に比べて9%増えました。

内閣官房アイヌ総合政策室によりますと、アイヌ政策に関連して各省庁が提出した来年度・令和3年度予算案の概算要求は、一般会計の総額で61億3800万円となり、今年度の当初予算に比べて5億2900万円、率にして9%増えました。
このうち、▼ことし7月、白老町にオープンした民族共生象徴空間=「ウポポイ」にある博物館や公園の管理運営費が31億2300万円、▼アイヌ文化を生かした地域振興策を後押しするアイヌ政策推進交付金が23億300万円となっています。
また、▼アイヌの人たちの生活向上に向けた支援策として大学で学ぶための奨学金や集会所の運営費などに3億6200万円、▼アイヌの人たちへの偏見や差別をなくすためインターネットに掲載する広告費に400万円を要求しています。

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20201008/7000025485.html